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(仮)の世界。

絵を描いてたり日常の愚痴を綴ったり諸々。

2025'05.04.Sun
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2007'01.14.Sun
「すまないね、余計な事を聞いたらしい。」
優しく、俺の頭を撫でながら警備員さんは労るように俺に話し掛けてくる。
また現実から遠ざかろうとした俺は戻ってきて、
撫でられながらもコップの破片を拾おうとしていた。

「良いよ、僕がやるから。君は…座ってなさい。」
頭から手が離れ、俺が返事を返す前に警備員さんがしゃがんで拾い出す。
俺の手から奪い取るかの様な素早い動作を、ぼんやりと見つめていた。



拾いあげ、モップで零したコーヒーを拭き終わるのを眺めながらも考えていた。


どうしてあんなに今回の苛めが目立っているのだろうかって。

確かに苛めは前々からあった。
――でも女王グループ以外があんなに苛めに乗り気な様子は初めて見た様な気がする。
誰某がターゲットになったとしても、
…女の苛めは陰湿なもの。誰かに見付からない様にしてたはず。
(俺はいじめがあったのは知ってるけど、誰が苛めにあってたかなんてことは、
総てが終わるまで知らなくて――まるで事実ではないように感じていた。)



…しかも先生が現場を見た時注意を口にしなかった理由も分からない。
最近苛めを受けた生徒が自殺をする事件が頻繁に起こってるのに、
……もし責任問題になったらどうするつもりなんだろうか。
責任問題になんてなったら、関わりたくなかったから、なんて弁解なんて出来ないのに。




…キーンコーンカーンコーン…。


「あ。」
思案してた途中で、予鈴が学校中に鳴り響いた。
「…後五分で授業だね。」
余りリラックスさせてあげられなかった、と困ったように微笑んでいる。


…ていうか。




「俺飯食えてねーじゃん……!!」
虚しく腹の虫が鳴り響いた。


「…じゃあ此所で食べていくかい?」
え?
「此所には自動販売機もあるし、先生達も此所には見回りには来ないしね。」
「…いや、良いんすか!?サボりの手伝い……!」
「いや別に構わないけどね、よく此所にサボりに来る人居るから、…、
…確かにフォーティーズとか名乗る面子が。」
アイツら…!!
(屮゜Д゜#)屮
俺に知れないこんなスポットを教えないなんて…!





まあ…今、教室に行く気分じゃないから甘えよう、と思い。小さく頷いておいた。
「うん、じゃあ飲み物は何が良い?」「コーヒー…あ、ブラッ「牛乳持ってくるよ。」



白に近いコーヒーを飲みながら、一緒に昼御飯を食べ始めました。
なんでか俺の目から汁(嫌いなものを飲む抵抗感が雫になって垂れたんだね。)
が出てきて、コーヒーがしょっぱく感じました。
…うへへ。

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プロフィール
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かな(仮)
性別:
女性
職業:
絵を描くヒトになりたい(願望)
趣味:
だらだらすること
自己紹介:
のんべんだらりと透明水彩を描いてます。
きちんとPCに絵を取り込めるスキャンが欲しいです。
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